セネカの名言集 紀元前1年ごろ-65年

ルキウス・アンナエウス・セネカ

【恩恵について】

1.「恩恵を施した者は黙っているのがよい。恩恵を受けた者は語るのがよい。」(恩恵について) 意訳

2.「恩恵は、見返りを期待して与えるべきではない。」(恩恵について)

3.「恩恵を与える者は、それを返されるべき負債として心に留めておくべきではない。」(恩恵について) 思想

4.「恩恵は、感謝の気持ちによって価値を高める。」(恩恵について) 意訳

5.「恩恵を受けたことを忘れるのは、卑怯なことである。」(恩恵について)

6.「恩恵は、言葉だけでなく、行動によっても示される。」(恩恵について) 意訳

7.「恩恵は、秘密裏に与える方が良い場合もある。」(恩恵について) 意訳

8.「恩恵は、時と場合を選ぶ必要がある。」(恩恵について)

9.「恩恵は、強制するものではない。」(恩恵について)

10.「恩恵を受けた者は、受けた恩を誇るべきではない。」(恩恵について) 意訳

11.「恩恵を受けた者は、恩人のことを悪く言うべきではない。」(恩恵について)

12.「恩恵を受けた者は、受けた恩に報いるべきである。」(恩恵について) 思想

13.「恩恵を無駄にするのは、罪深いことである。」(恩恵について) 意訳

14.「慈悲深く与えることは、支配という行為の最高形態である。」(慈悲について / 恩恵について) 思想

15.「恩恵は、正しく使われれば大きな力となる。」(恩恵について) 意訳

16.「与えた善行は、それを（負債として）忘れることでさらに輝く。」(恩恵について) 意訳

17.「恩恵を与えることは、自己犠牲を伴う場合もある。」(恩恵について) 意訳

18.「恩恵を与えることは、知恵が必要な場合もある。」(恩恵について) 意訳

19.「恩恵を受けることは、謙虚さが必要である。」(恩恵について)

20.「恩恵を受けることは、相手を信頼することである。」(恩恵について) 意訳

21.「恩恵は、記憶されるべきものである。」(恩恵について) 意訳

22.「恩恵は、与える者の心を豊かにし、受け取る者の心を試す。」(恩恵について) 意訳

【生の短さと、時間について】

23. 「いかに長く生きたかではなく、いかに良く生きたかが問題である。」(倫理書簡集 / 生の短さについて)

24. 「私たちは常に命の短さを嘆きながら、あたかも命がいつまでも続くかのように振舞う。」(生の短さについて)

25. 「多くの人々は、生きることを始める前に死んでしまう。」(生の短さについて) 意訳

26. 「人生は、適切に使えば十分に長い。」(生の短さについて)

27. 「最も忙しい人々は、何もしないことを最も恐れる。」(閑暇について) 意訳

28. 「生きることへの最大の障害は、明日に依存して今日を失う期待である。」(生の短さについて)

29. 「未来は不確かであり、現在はつかの間である。」(生の短さについて) 意訳

30. 「人生は、借り物であり、いつかは返さなければならない。」(倫理書簡集) 意訳

31. 「過去を忘れ、現在をおろそかにし、未来を恐れる者の生涯は短く、悩み事が多い。」(生の短さについて)

【怒りについて】

32. 「怒りは、しばしば小さなことから始まり、後悔のうちに終わる。」(怒りについて) 意訳

33. 「怒りは、一時的な狂気である。」(怒りについて)

34. 「怒りは弱さの証であり、強さではない。」(怒りについて)

35. 「怒りは、理性と対立する。」(怒りについて)

36. 「怒りを避ける最良の方法は、それを遅らせることである。」(怒りについて)

37. 「怒りを制御できない者は、自分自身を制御できない。」(怒りについて)

38. 「怒りは他人を傷つける前に、まず自分を滅ぼす。」(怒りについて) 意訳

39. 「怒りは、他者を害する以前に、まず自分自身の魂を害する。」(メデア / 怒りについて) 思想

40. 「怒りによって支配する者は、自分自身を支配できない。」(慈悲について) 意訳

【幸福な人生について】

41. 「恩恵を与えることは、喜びをもたらす。」(恩恵について)

42. 「恩恵を受けることは、感謝の気持ちを持つことである。」(恩恵について)

43. 「幸福な人生は、心の平和と静けさにある。」(倫理書簡集 / 魂の平静について)

44. 「理性に従って生きることが、幸福である。」(幸福な人生について)

45. 「幸福な人生とは、自然に従って生きることである。」(幸福な人生について)

46. 「真の幸福は、外部の出来事に左右されない心の平静にある。」(倫理書簡集)

47. 「欲望は、理性を盲目にする。」(パエドラ) 思想

48. 「他人の称賛を求める者は、自分自身を見失う。」(幸福な人生について) 意訳

【運命について】

49. 「運命は、しばしば私たちを予期せぬ場所に導く。」(倫理書簡集) 意訳

50. 「運命は、すべての者を同じ終点へと導く。その旅路をどう歩むかが、我々の違いとなる。」(倫理書簡集) 意訳

51. 「運命は、我々が予見できない嵐を運んでくる。しかし、船を操る術を知る者は沈まない。」(倫理書簡集) 意訳

52. 「運命は予測不能だが、準備は可能である。心の備えこそが我々を救う。」(倫理書簡集) 意訳

53. 「誰もが自分の運命を背負っている。」(オイディプス) 意訳

54. 「自らの力を誇る者は、運命によって打ち砕かれる。」(狂えるヘラクレス) 意訳

55. 「運命が閉じた門をこじ開けようとするのは愚かである。賢者は別の道を見出す。」(摂理について) 意訳

56. 「神々の怒りは、人間には理解できない。」(狂えるヘラクレス) 意訳

57. 「誰の幸運も永遠ではない。」(狂えるヘラクレス)

【賢者について】

58. 「賢者は、運命の逆境にも動じない。」(賢者の不動心について)

59. 「賢者は、あらゆる場所で故郷を見出す。」(母ヘルウィアへの慰め) 意訳

60. 「賢者は、常に準備ができている。」(倫理書簡集) 意訳

61. 「賢者は、自分自身の主人である。」(倫理書簡集)

62. 「どこにいても、賢者は自分自身の幸福を見出すことができる。」(母ヘルウィアへの慰め)

63. 「賢者は、自分自身に満足している。」(倫理書簡集)

64. 「自慢する者は、他人の目に頼って生きている。賢者は自分だけで十分だ。」(賢者の不動心について) 意訳

65. 「賢者は、あらゆる侮辱や損害を意に介さない。」(賢者の不動心について)

【友情について】

66. 「友情は、試練によって強められる。」(倫理書簡集) 意訳

67. 「友情は、魂と魂を結びつける。」(倫理書簡集) 意訳

68. 「恩恵は、友情を深める。」(恩恵について)

69. 「恩恵は、与える人と受け取る人の両方を結びつける。」(恩恵について)

70. 「最も価値のある財産は、賢明な友である。」(倫理書簡集) 意訳

【死について】

71. 「死は、避けられない運命である。それを受け入れることを学ぼう。」(倫理書簡集)

72. 「死を恐れる者は、生きる喜びを知らない。」(倫理書簡集) 意訳

73. 「死は、苦痛の終わりであり、自由への入り口である。」(倫理書簡集)

74. 「死こそが、苦痛からの最大の逃避である。」(狂えるヘラクレス) 意訳

75. 「今日という日を、最後の日だと思って生きよ。」(倫理書簡集) 意訳

【人生について】

76. 「人生は、生きる技術を学ぶための学校である。」(倫理書簡集) 意訳

77. 「毎日をまったく違う人生と見なすべきだ。」(倫理書簡集)

【学びについて】

78. 「学ぶ者は、過去の賢者たちと対話する。」(倫理書簡集 / 生の短さについて) 意訳

79. 「学びの目的は、知ることではなく、善く生きることである。」(倫理書簡集)

80. 「学びは、心を耕し、魂に種をまく。」(倫理書簡集) 意訳

81. 「哲学は、学びの最高の形であり、生き方の規範である。」(倫理書簡集)

82. 「真の学びは、行動に現れる。」(倫理書簡集)

83. 「学ぶことは、決して終わることのない旅である。」(倫理書簡集) 意訳

【他者との関係について】

84. 「私たちは、他人に与えることによって豊かになる。」(倫理書簡集) 意訳

85. 「もし君が自分のために生きようと望むならば、他人のために生きねばなりません。」(倫理書簡集)

86. 「他人の不幸は、私たち自身の脆弱性を教えてくれる。」(倫理書簡集) 意訳

87. 「他人の過ちを見て、自分の過ちを反省せよ。」(倫理書簡集) 意訳

88. 「寛容は、憎しみを打ち消す最良の武器である。」(慈悲について)

89. 「他人の過ちを許しなさい。誰もが過ちを犯すということを知っているからだ。」(怒りについて) 意訳

【自分自身について】

90. 「困難は、それを乗り越えることによって克服される。」(倫理書簡集) 意訳

91. 「苦難は、徳を試す試金石である。」(摂理について)

92. 「恩恵を受けることは、成長の機会となる。」(恩恵について) 意訳

93. 「最大の悪は、自分自身に対する不満である。」(倫理書簡集) 意訳

94. 「苦難は、偉大な魂を鍛える。」(狂えるヘラクレス) 意訳

95. 「偉大なことは、危険なしには達成されない。」(倫理書簡集)

96. 「活動に疲れたら休息を取るべきだが、休息そのものにも節度が必要だ。」(魂の平静について) 意訳

97. 「最大の治療法は、行動することだ。」(魂の平静について) 意訳

98. 「自分自身を征服することは、最も偉大な勝利である。」(倫理書簡集)

【希望について】

99. 「希望を持たぬ者は、絶望することもない。」(倫理書簡集)

100. 「希望は、絶望の淵から我々を引き上げる。」(母ヘルウィアへの慰め) 意訳

101. 「どんな暗闇の中にも、希望の光は見いだせる。」(摂理について) 意訳

102. 「賢者は、希望を胸に抱きつつ、失望に備える。」(倫理書簡集) 意訳

103. 「希望を持つ者は、死さえも恐れない。」(倫理書簡集) 意訳

【富について】

104. 「真の富は、心の中にあるものであり、金庫の中にあるものではない。」(幸福な人生について)

105. 「あらゆる富の中で最も確実なものは、質素である。」(倫理書簡集)

106. 「恩恵を与える喜びは、受け取る喜びよりも大きい。」(恩恵について)

107. 「質素な食事は健康によく、洗練された食事は病気によい。」(倫理書簡集) 意訳

108. 「富は、多くの人を所有するが、賢者を所有することはできない。」(幸福な人生について) 意訳

109. 「富を持つことは問題ではない。それに支配されることが問題なのだ。」(幸福な人生について)

110. 「貧しさは、欲張らない者にとっては苦痛ではない。」(倫理書簡集)

111. 「真の富は、満足することを知っていることである。」(倫理書簡集)

【感情と言葉について】

112. 「言葉は軽いが、その傷は重い」(怒りについて) 意訳

113. 「感情を抑えられない者は、言葉も抑えられない。」(怒りについて) 意訳

114. 「言葉は感情を煽るか、あるいは鎮めるか、その使い方次第である。」(怒りについて) 意訳

115. 「言葉は、心を映す鏡である。」(倫理書簡集) 意訳

116. 「涙は、心の痛みを洗い流す雨である。」(マルキアへの慰め) 意訳

117. 「悲しみには限度がある。それを超えると、それは愚かさになる。」(マルキアへの慰め)

118. 「時が経てば、あらゆる悲しみは和らぐ。」(マルキアへの慰め)

【恐怖について】

119. 「恐怖は、心が自分で作り出した影にすぎない。」(倫理書簡集) 意訳

120. 「運命は、勇気ある者を導き、臆病な者を引きずり回す。」(倫理書簡集)

121. 「死への恐怖は、生きる喜びを奪う。」(倫理書簡集)

122. 「我々が恐れるものは、実際の出来事よりも我々の想像の中にある。」(倫理書簡集)

123. 「危険を予期することは、それを半分克服することだ。」(倫理書簡集) 意訳

124. 「死への恐怖は、生きる術を知らない者の印である。」(倫理書簡集) 意訳

125. 「死を恐れることは、生きることをやめることだ。」(倫理書簡集) 意訳

【自然について】

126. 「自然は、私たちに多くの驚きを与えてくれる。」(自然研究) 意訳

127. 「自然の法則に逆らう者は、自分自身を傷つける。」(幸福な人生について)

128. 「自然は、我々に必要なものすべてを与え、余分なものを求めない。」(倫理書簡集)

129. 「宇宙は一つの偉大な生命体であり、神の力によって支配されている。」(自然研究) 意訳

130. 「自然は、すべてのものを秩序立て、調和させる。」(自然研究) 意訳

131. 「自然に従うことは、幸福への道である。」(幸福な人生について / 自然研究)

132. 「自然は、我々に謙虚さを教える鏡である。」(自然研究) 意訳

133. 「地震は、大地の怒りであり、人間の傲慢さを戒める。」(自然研究) 意訳

134. 「自然に従うことは、神に従うことである。」(幸福な人生について)

135. 「人間は自然の一部であり、自然の法則に従って生きるべきである。」(自然研究)

【徳について】

136. 「逆境は、徳を明らかにする。」(母ヘルウィアへの慰め / 摂理について)

137. 「徳は、人間を神々に近づける。」(倫理書簡集) 意訳

138. 「徳は、貧しさの中でも輝きを失わない。」(幸福な人生について) 意訳

139. 「神は、善人を苦難によって鍛える。」(摂理について)

140. 「恩恵を受けた者は、常に感謝の気持ちを持つべきである。」(恩恵について)

141. 「徳は、死さえも超越する。」(倫理書簡集) 意訳

142. 「真の徳は、言葉ではなく行動に表れる。」(倫理書簡集)